ウィットレス・シンキング
たわごとや無駄なことを、足りない脳みそで真剣に考える、無駄なブログ。
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tanasinn的な恐怖と言うべきか、それとも宇宙的恐怖と言うべきか。
その男は、私を突然電話で呼び出したかと思うと、私を部屋に連れてきて、そして私が部屋に入るなり、きびすを返して私に向かって話しかけてきた。
「僕もいろいろと妙な神話やミームに関わってしまった者でね。大半の人間の悪い癖として、恐れながらもそれを知ろうとしてしまう。いわば”探求心”のようなものがあるだろ。これは別に僕等人間に限ったことでは無いさ。牛だって、得体の知れない者に対しては恐る恐る鼻を近づけるよ」
そして一息ついてからまたこういった
「ただね、人間の悪いところは、またその恐怖を思い出してしまうことなんだよ。まるで天が落ちてくるのを心配するかのように。そうだろ? そんなものいるはず無いじゃないか。海に沈んだ異形の者たち。そしてワールド・ワイド・ウェブの世界でただ我々を監視しているだろうと思われるだけの、人間ではない存在なんて」
彼の言っていることが良く分からなかった。昔から彼は話がまとまらないうちに人に話す癖があるから、しかたがないと言えばしかたがないが。
「わかるかな? 意味の無いことなんだよ。でも僕はなぜか感じている気がするんだよ、奴……いや、彼らのことを! 君はどうおもう? 意味もなく自分の精神を自傷している人間を! おかしいと思うだろ?!」
もう夜も深くなっていた。いつの間にか、先ほど降っていた雨も止んでいた。私だって明日色々やらなくちゃいけない事があるのだ。
「つまり、君は寝るのが怖いのか? 私に一緒に寝てほしいのか? 私はそういう趣味は無いんだがね」
とりあえず、そう彼に言ってみる。
「いや、そこまでいってない。ただ、この恐怖は一体どこから沸いてきているのか、もう僕の頭はオーバーランしっぱしなんだよ!」
もう彼に付き合っていると、こちらまで頭がおかしくなりそうである。
「……よし、まずはパソコンをいじるのをしばらく止めろ。そしてまだ読み終わってない小説でも読むか、数独でもといていろ。とにかく、お前の恐怖の根源はいずれにしろインターネットを経由してきているに決まってる。しばらく入ってくる情報を少なくするんだ。いいな?」
私はそういって、彼の部屋からでた。
彼は明日、いや、日付が変わったから今日か。体験入学のスタッフだというのに、あの調子では「窓に! 窓に!」というのも時間の問題な気がしてならない。とにかく、私はあの時最善であったと思われる治療法をつげたのだ。さて、彼は実行するだろうか……。
すまない、僕の中二病が発症してしまったらしい。すまなかった。不快ならコメントしてくれ。消すから。
以下参考資料。
クトゥルフ神話
tanasinn
「僕もいろいろと妙な神話やミームに関わってしまった者でね。大半の人間の悪い癖として、恐れながらもそれを知ろうとしてしまう。いわば”探求心”のようなものがあるだろ。これは別に僕等人間に限ったことでは無いさ。牛だって、得体の知れない者に対しては恐る恐る鼻を近づけるよ」
そして一息ついてからまたこういった
「ただね、人間の悪いところは、またその恐怖を思い出してしまうことなんだよ。まるで天が落ちてくるのを心配するかのように。そうだろ? そんなものいるはず無いじゃないか。海に沈んだ異形の者たち。そしてワールド・ワイド・ウェブの世界でただ我々を監視しているだろうと思われるだけの、人間ではない存在なんて」
彼の言っていることが良く分からなかった。昔から彼は話がまとまらないうちに人に話す癖があるから、しかたがないと言えばしかたがないが。
「わかるかな? 意味の無いことなんだよ。でも僕はなぜか感じている気がするんだよ、奴……いや、彼らのことを! 君はどうおもう? 意味もなく自分の精神を自傷している人間を! おかしいと思うだろ?!」
もう夜も深くなっていた。いつの間にか、先ほど降っていた雨も止んでいた。私だって明日色々やらなくちゃいけない事があるのだ。
「つまり、君は寝るのが怖いのか? 私に一緒に寝てほしいのか? 私はそういう趣味は無いんだがね」
とりあえず、そう彼に言ってみる。
「いや、そこまでいってない。ただ、この恐怖は一体どこから沸いてきているのか、もう僕の頭はオーバーランしっぱしなんだよ!」
もう彼に付き合っていると、こちらまで頭がおかしくなりそうである。
「……よし、まずはパソコンをいじるのをしばらく止めろ。そしてまだ読み終わってない小説でも読むか、数独でもといていろ。とにかく、お前の恐怖の根源はいずれにしろインターネットを経由してきているに決まってる。しばらく入ってくる情報を少なくするんだ。いいな?」
私はそういって、彼の部屋からでた。
彼は明日、いや、日付が変わったから今日か。体験入学のスタッフだというのに、あの調子では「窓に! 窓に!」というのも時間の問題な気がしてならない。とにかく、私はあの時最善であったと思われる治療法をつげたのだ。さて、彼は実行するだろうか……。
すまない、僕の中二病が発症してしまったらしい。すまなかった。不快ならコメントしてくれ。消すから。
以下参考資料。
クトゥルフ神話
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プロフィール
HN:
まんじゅ(´ん`)
年齢:
34
HP:
性別:
男性
誕生日:
1990/05/12
職業:
社会順応不良にまで堕ちた無職
趣味:
パソコン(おもにUbuntu)いじり、時々創作
自己紹介:
現世では人間の姿をしてるが、言葉は通じても話は通じない害畜。シーシャ(水タバコ)とオープンソースソフトウェアとTRPGの様な空想共有が好きなまんじゅう。 フリーソフトウェアで日常と創作活動と発信を行う事に日夜探求しすぎて社会順応も果たせない。
X68000は親父の背中だが、親父の振る舞いが許せない30歳のオコサマ・オツム。 ペシミストと言うには高貴すぎる愚息な悲観主義な発想とは自他共に認める所。
現世では人間の姿をしてるが、言葉は通じても話は通じない害畜。シーシャ(水タバコ)とオープンソースソフトウェアとTRPGの様な空想共有が好きなまんじゅう。 フリーソフトウェアで日常と創作活動と発信を行う事に日夜探求しすぎて社会順応も果たせない。
X68000は親父の背中だが、親父の振る舞いが許せない30歳のオコサマ・オツム。 ペシミストと言うには高貴すぎる愚息な悲観主義な発想とは自他共に認める所。
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